高齢者に多い眼疾患について

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高齢者に多くみられる眼疾患として、「緑内障」「白内障」「加齢黄斑変性」があげられます。

要介護状態と直接的な関係は低いとはいえ、加齢に伴って発症しやすい疾患です。それぞれの

疾患の概要を解説します。

 

緑内障

緑内障は、眼圧(眼球内の液体の圧力)の上昇により視神経の軸索障害を生じ、次いで

緑内障性視神経障害を発症し、特徴ある視神経乳頭、視野異常などの視機能障害の起こる

一連の疾患群と定義されます。

進行すると失明に至る可能性があり、一方では症状が進むまで自覚症状が乏しく、糖尿病と

並ぶ失明の原因の一つです。どの年代でも発症しますが、そのほとんどは高齢者にみられます。

緑内障は、開放隅角と閉塞隅角の二つに分類されます。(隅角とは眼球内の水が流れ出る部位です。)

開放隅角・・・排水部分が詰まって眼圧が下がります。

閉塞隅角・・・隅角そのものが閉塞して眼圧が上がる病態です。

診断

緑内障は、21㎜Hgを超える眼圧上昇、視神経乳頭陥凹、緑内障性の視野変化がみられます。

視神経乳頭や視野に緑内障性の変化を認めながら、眼圧が正常範囲にあるケースは正常眼圧緑内障といいます。

症状

大部分が5~10年以上の長期間にわたり高眼圧が続いた後に、きわめてゆっくりと視神経萎縮が起こります。初期はほとんど無症状ですが、眼精疲労など不定愁訴と呼ばれる症状が出ることもあります。進行するにつれて、鼻側周辺部より視野狭窄が始まり、次第に中心視野狭窄となり、最後には失明に至ります。

治療

眼圧を正常範囲にコントロールすることが第一の目標となります。薬物療法、なかでも点眼薬療法が中心です。そのほかでは、レーザー治療や手術療法(線維柱帯切除術など)があります。

白内障

白内障は、レンズの役割を果たす水晶体が白色や黄白色に混濁し、視力を障害する疾患です。

白内障の多くは加齢に伴った老人性白内障です。原因は、水晶体構成蛋白の加齢変化による

混濁とされています。80歳以上の高齢者には、初期の病態を合わせれば100%にみられるという統計があります。

診断

白内障は、顕微鏡で検査で水晶体の混濁を見ます。白内障をきたす疾患は、先天性・アトピー性皮膚炎、ステロイド性などさまざまです。

症状

視力低下が徐々に生じ、左右差を生じる症例が多くみられます。症状には個人差があり、目の前に白い霞がかかったように見える、明るいところで物が見えづらい、眩しい、などさまざまです。

治療

水晶体の代謝改善を目的にした薬物が使用されますが、混濁を改善させる効果はなく、混濁の進行を遅延びさせる効果のみです。水晶体が失われると、強度の遠視状態になるので、最近では眼内レンズの挿入による視力矯正が行われるようになっています。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、加齢に伴って生じる原因不明の黄斑の変性です。多くは60歳以上の片眼に発症し、いったん発症すると両眼性となり、病状が進むと失明に至ります。

診断

特徴的な黄斑部の所見があります。浸出性と非浸出性の鑑別を行います。

症状

視力の低下、物がゆがんで見える、物を見るときに最も必要とされる視野の中心部分が見えづらい、見えないなどが特徴的な症状です。病態が浸出性の場合、症状が急速に進行するケースもあります。

治療

手術によるものが中心です。病態によりレーザー治療、光線力学的療法が選択されます。

現在、介護で悩まれている方は沢山いらっしゃるかと思います。そこで私たちはその悩みを少しでも解消させていただきたいと思います。悩む前に是非気軽に相談ください。

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