骨折を伴う骨粗鬆症

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症状

初めは何の症状もありませんが、やがて漠然とした腰背痛が出てきて、背中が丸くなる(猫背=円背)など姿勢の変化が起こってきます。胸腹部圧迫による内臓圧迫から生じる症状をきたすこともあります。姿勢が悪くなる以外にも、背骨1本1本の高さが縮んでくるため、背が低くなってきます。

しかし、骨粗鬆症で最も怖いのは、外力によって発生する骨折です。全身の骨が脆弱化し、軽微な外傷や体重負荷で骨折をきたします。この骨折が寝たきりの原因にもなります。

 

《頻度の高い骨折》

転んで尻もちをつく→脊椎圧迫骨折

横に倒れる→大腿骨頸部(大腿の付け根、股関節付近)骨折

つまづいて手をつく→橈骨遠位端(手首の骨)骨折

肩から転ぶ→上腕骨頸部(腕の付け根、肩付近)骨折

胸を机にぶつける→肋骨骨折

代表的な骨折

特に高齢者によくみられる脊椎圧迫骨折と大腿骨頸部骨折について解説します。

 脊椎圧迫骨折

背骨の骨折。尻もちなどで生じます。たいていは受傷当初から歩行困難となりますが、徐々に腰痛が激しくなり動けなくなることもあります。数日から数週間して、腰痛の為動けなくなった、ということで受診され、圧迫骨折を発見することもあります。逆に「ギックリとなったが、すのうち痛みがなくなった。今は起床時のみ痛いけれど、立ってしまえば痛くない」という症状の圧迫骨折例もあります。

軽い症状でも、レントゲン上は椎体が時期を追うごとに潰れていくことがあり危険です。疑わしい場合、MRIを撮ることで確定診断がつきます。

自然に治癒するケースもありますが、骨折部が癒合せず、グラグラのままになった場合、いつまでも腰痛が遷延し、ADLが低下してしまう原因にもなり得ます。

 大腿骨頸部骨折

大腿の骨の付け根、股付近の骨折です。たいていは受傷と同時に歩行不能となり、折れた方の足を動かさなくなります。しかし、骨折部位によっては、骨折していても歩行が可能なことがあるので注意が必要です。

やはり、発生頻度の高い骨折で、寝たきり高齢者の原因の第2位が大腿骨頸部骨折という報告があります。大腿骨頸部骨折が原因となり要介護状態になったり、すでに要介護の方が転倒等によりこの骨折を起こしてADLを低下させたりしている例は少なくありません。

骨折の予後

高齢者の骨折は、安静を強いられる期間が長いと、ADLが低下する可能性が高くなります。長期の臥床を余儀なくされることで、認知障害の発現、廃用性の筋力低下、呼吸器や尿路の感染、誤嚥などへ進展することが考えられます。現在、骨折は寝たきりになる大きな原因の一つとされ、特に大腿骨頸部骨折では、それまで歩けていた人の約5割が寝たきりへ移行しています。

そのため、早期に手術を行い、できるだけ早い時期に歩行や車椅子を使用できる状態に回復させることで、これら二次発生的な障害の防止が図られます。

骨折への対応

《転倒予防策を立てる》

何よりも骨折を予防することが大事です。転倒予防策をしっかり立ててください。留意するのは、以下のことです。

・膝や足の痛みなど筋骨格疾患、白内障等による視力障害、めまいなどがある場合は、適切な治療が行われるようにする。

・眠気やふらつきを起こす薬を服用している場合は、転倒の可能性を考え、生活状況を改めて確認し対策を講じる。

・家屋など生活環境を評価する。歩行等に支障をきたす症状があれば、移動のサポート(手すり等)など住宅改修を検討する。

・可能であれば、運動で筋力増強を図る。

また、転倒してしまった場合は、それによって生じた外傷や予測される障害のみにとらわれるのではなく、転んだ原因を考え、同じ原因で転ばないように今後の対策を立てます。

 

現在、介護で悩まれている方は沢山いらっしゃるかと思います。そこで私たちはその悩みを少しでも解消させていただきたいと思います。悩む前に是非気軽に相談ください。

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