高齢者の社会における理解

弐番館-1024x681

高齢化が進むこの世の中。高齢化についてまだまだ私たちが考えるべきことは数多くあると思います。そこで今回は基本となる高齢者の社会的な特性を説明させていただきます。社会的存在である高齢者が家族や地域社会と取り結ぶ関係を理解し、それらが時代や地域の状況に応じてどのように変化しているのかに着目したいと思います。


高齢者の定義とイメージ

高齢者の定義は時代や社会によって異なり、必ずしも普遍的なものではありません。国際連合が1956年に65歳以上を「高齢者」として全人口に占める高齢者の割合(高齢化率)を算出したことを契機に、65歳以上を高齢者とみなすことが多いですが、日本では1965年までの国勢調査における「老人人口」は60歳以上と定義されていました。しかしながら、平均寿命の伸長に伴い、「人生50年」といわれた時代から「人生80年」を前提とする長寿社会を迎え、同じ65歳以上の「高齢者」の間でも親子ほどの年齢差のある場合もあります。このような多様な高齢者に対して、65~74歳までの高齢者を前期高齢者、75歳以上の高齢者を後期高齢者と呼んで区別する考え方があります。前期高齢者は、比較的健康で就労や社会活動に参加する機会も少なくないが、後期高齢者になると、疾患や障害によって以前のような活動的な生活を送ることが難しくなり、医療や介護を必要とする度合いが大きくなるといえます。

さらに、人々の抱く高齢者に対するイメージも年齢や国・地域によって多様になってきます。日本の高齢者に対するイメージはアメリカやイギリスなどに比べて否定的であることや、児童期に肯定的であった高齢者のイメージは青年期になるにつれ否定的となり、その後、歳を重ねるうちに再び肯定的な見方に変化することが明らかになってきています。

 

高齢者のサポートの発達(ソーシャルネットワークとサポート)

高齢者と家族の在り方が変容していることに伴い、高齢者の人間関係を社会関係としてとらえるソーシャル・ネットワークやソーシャル・サポートという概念が注目されてきています。ソーシャル・ネットワークは、他者との間に取り結んでいる関係性の網目を意味し、社会関係の規模や密度、あるいは持続性などの構造的な側面に着目する概念です。これまでの研究から、女性や有配偶者のソーシャル・ネットワークが豊富であることや、欧米諸国と比べて我が国の高齢者は友人や近隣ネットワークが小さいことなどが明らかにされています。

一方、社会関係の支援的な機能に着目するのがソーシャル・サポートです。これは心配事を聞くといった情緒的なサポートと、介護や留守番などの具体的なサービスを伴う手段的なサポートに大別され、同居家族、別居家族、隣人、友人などの提供主体によって授受の度合いが異なることが知られています。我が国の高齢者の場合、情緒的サポートでは近隣や友人も一定の役割を果たしているものの、手段的なサポートになると同居家族からのサポートの比重が高くなるのが特徴です。また、ソーシャル・サポートはそれ自体が健康や幸福感を高める直接的な効果を持つほか、困難な事態が生じた場合、その悪影響を緩和する役割を果たしていることも知られています。なお、比較的健康な高齢者は、サポートを受けるのみではなく、相当のサポートを子供や友人に提供しており、そのことが高齢者の精勤的健康に望ましい影響を与えることも明らかになってきています。

 

 

 

現在、介護で悩まれている方は沢山いらっしゃるかと思います。そこで私たちはその悩みを少しでも解消させていただきたいと思います。悩む前に是非気軽に相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です